2015年6月24日水曜日

最近少し忘れていたこと

こんにちは。


2年前までは日本で理学療法士として働いていましたが、モントリオールに来て以来、常に大学と研究室にいる生活です。

こうして臨床から離れて自分の研究ばかりに没頭していると、つい大学や研究室にいる意味を忘れてしまいます。

先日、研究の対象者(みなボランティアで協力してくれる方)に、研究に協力してくれる理由を聞く機会がありました。その方は友人が進行性の神経疾患になり、徐々に運動能力が低下しており、手術など多くの治療行為もなかなか効果が見られないそうです。そんな友人を見ていて、自分にできるのは研究に参加して医学の進歩に少しでも貢献することだ、と言っていました。


どうして日本からわざわざカナダに来て研究をしているのか??


どうして対象者にわざわざ研究室に来てもらって実験をするのか??


どうして日本、カナダの税金を使って研究をしているのか??


日本の臨床で働いていたときに感じた問題意識や、自分の現状のどうしようもない無力感を忘れないで、研究したいものです。

2015年6月11日木曜日

引っ越し

こんにちは。

Summer schoolから帰ってから、引っ越しやら実験やらで忙しくしていました。
引っ越しは友人に手伝ってもらい、半日で完了。モントリオールに来て3回目の引っ越しともなると、もはや慣れたものです。今回はベッド、ソファは新調して、その他の家具は中古のものを買いました。多くの家具を日本人の方に売ってもらったのですが、地元がすごく近いことが分かりびっくりしました。モントリオールで地元の話ができるとは思わなかったです。。


これまでのダウンタウンとは異なり、住宅街の住みやすい環境に引っ越しました。
部屋からは緑がたくさん見えて、とてもいい眺めです。



今日は午前中にインターネットの工事に立ち会う必要があったため、研究室には行かずに、家で仕事をして、午後に新しいランニングコースを発掘しに行きました。

まずはやはりMont-Royalを走りたいと思い、今日は新居からMont-Royal往復を試みました。延べ17kmのコースです。結果タイムは1時間21分18秒・・・。正直、足がもう動きませんでした。そしてやや脱水気味でした。

これまでは10km程度のコースでスピードを出して走っていましたが、1時間を超えるロングランは別世界でした。秋にモントリオールマラソンでハーフマラソンを走る予定なので、それに向けて長めの距離も徐々に増やしていきたいと思います。

2015年6月2日火曜日

Summer School 2015

こんにちは。久しぶりのアップです。

先週の木曜日から月曜日までの5日間、アメリカのペンシルベニアで行われたMotor Control Summer Schoolに参加してきました。Ligonierという小さな町で、自然いっぱいでとてもいい環境でした。




このSummer schoolはペンシルベニア州立大学のDr. Mark Latashを中心とする運動制御研究の研究者たちが有志で行っているもので、大学院生やポスドク、教員などが参加するものです。宿泊費、食事代を含めて$450と格安です。これだけ参加費が安いのは、講師陣は有志で参加して謝礼なしで講義を行ってくれるためです。


今年の講師陣は次の通りでした。
Dr. Anatol Feldman (University of Montreal)
Dr. Mindy Levin (McGill University)
Dr. Numa Dancausse (University of Montreal)
Dr. Segei Adamovich (University of Medicine and Dentistry of New Jersey)
Dr. Monica Perez (University of Pittsburgh)
Dr. Mark Latash (Pennsylvania State University)


参加者は講義中もプレゼンを途中で止めてどんどん質問したり意見したり、議論することが求められています。これまで読んできた論文の著者に間近で直接質問できるとても貴重な機会となりました。自分のポスターも発表することができ、いろいろな意見をもらえてとても有意義な5日間でした。


このSummer schoolのいいところは、そのスケジュールにあります。
9:00~12:00講義
13:00~17:00自由時間
18:00~21:00講義
21:00~飲み会


これを3日間繰り返します。途中の自由時間では、州立公園を散歩したり市内を観光しました。飲み会も含めて、ほかの参加者と交流する機会がたくさんありました。通常の学会ではごく表面的な会話しかできませんが、3日間ともに時間を過ごすと色々な話ができてとても楽しかったです。参加者は30名程度でこぢんまりしているため、密な交流ができます。





このSummer shcoolはペンシルベニアまたはヨーロッパのどちらかで毎年行われていて、来年はイスラエルの予定です。


自分の研究も、先日倫理委員会の承認がようやく下りたため、いよいよ実験が開始できそうです。これから夏に向けて、走っていきたいと思います。