2017年12月26日火曜日

Diplomaが到着!!

こんにちは。お久しぶりです。今年も残すところわずかですね。

昨年から今年にかけては、子どもが生まれ、必死でThesisを書き、家財を売り払い、モントリオールのアパートを引き払い、日本に家族3人で帰国し、日本のアパートに移り住み、就職面接し、就職し、またモントリオールでDefenseして...と盛りだくさん過ぎました。思い出すだけでちょっと「ウッ...」と吐き気をもよおすね、と妻と話しています。

さて、先日、Diplomaが日本の自宅に届きました。
10月末のConvocationに出席できなかった人は翌日から大学でピックアップすることができますが、自分はピックアップすることもなく1ヶ月が経ち、その時点でまだ大学に残っているDiplomaは登録された住所に郵送される仕組みになっています。
今年の夏にDefenseのためにモントリオールに行った際にDiploma用のフレームを買っていたので、早速入れました。


Diplomaはラテン語です。何と書いてあるかわからないため、念のため英語のオフィシャルの翻訳も別紙で付けてもらいました。

これで本当の本当に卒業です。
博士課程...終わったんですね。もう最近はMcGillの同窓会のメールが届くようになりました。

こんな日が来るとは、4年前は全く想像できていませんでした(4年前の記事)。
届けば紙きれ一枚ですが、この紙のために本当に全力で取り組みました。
応援してくださった方々、本当にありがとうございます。

このブログですが、今後留学を志す方、あるいは留学中の方や留学・海外生活を垣間見たい方などに、多少情報提供ができるかもしれません。更新していない期間中にもアクセスしていただいている方がかなりの数いらっしゃるようですので、こんなブログでも存在価値があるなら、まだしばらくは残しておきたいと思います。

帰国後、家庭生活は至って順調なのですが、仕事面では日本の生活に適応するのに実は少し苦労しています。日本の大学という組織がカナダとは全く、全く異なり戸惑うことが多いのが実情です(日本・カナダどちらも良し悪しがあります)。日本の大学での仕事の様子もアップデートしていけたらいいですが、現状は余裕がないですね。。。少しずつ、、、ということで。

2017年8月26日土曜日

Defense後の手続き

こんにちは。

7月29日に日本に帰国後、この10年くらいで最も体調を崩し、気管支炎になり、その後なぜかウィルス性の筋炎とみられる筋力低下が起きました。Defenseに向けて張りつめていた緊張が急に解けて、免疫まで油断してしまったのかもしれません。

いまはだいぶ体調も戻り、落ち着いてきました。
先日は結婚記念日のお祝いに数年ぶりに横浜に行ってきました。神奈川出身で横浜もずいぶん行ったのに、群馬とカナダでの生活ですっかりお上りさんになってしまいました。



さて、Defenseを終えてすべて終わったかのように見えますが、実はdefense後も、レビュアーに指摘された事項を修正して博士論文の最終提出をしなければなりません。
提出はdefenseの一か月以内と定められていますが、自分は8月15日の締め切りに間に合わせたかったため、帰国後、根詰めて一気に終わらせ、8月11日に最終提出しました。体調を崩したのはその影響もあるかもしれないですね。。

学位授与は卒業式(convocation)で行われるのですが、McGill大学の場合卒業式は例年6月、10月、2月の年3回(4ヶ月に一度)行われます。10月の卒業式に間に合わせるには、8月15日までに最終提出を終える必要がありました。特に急ぐ理由もないですが、早く全て終わらせたい一心で、今回は頑張りました。そのおかげで、10月末に学位記が発行される予定です。本当は卒業式も行きたいところですが、そのためだけに家族を置いて職場にも迷惑をかけられませんので、今回は(次回はないですが)行けません。

ちなみに、McGill大学の博士課程の卒業生が着るガウンと帽子は最強にダサいと有名です。


学位記は、卒業式の1ヶ月後に郵送される予定ですので、手元に届くのは11月末か12月初旬ということになります。今も、博士課程での研究結果の解析や論文執筆を行っているのであまり実感は湧きませんが、学位が届けば本当に終わったんだ・・・という実感が湧くかと思います。


2017年7月28日金曜日

PhD oral defense

こんにちは。
去る7月25日、PhD oral defenseを終え、無事にパスすることができました。
当日は、9:00開始でしたが8:00には会場に入り準備してました。





私が所属する学科のdefenseはアットホームで、軽食やコーヒーを同じ研究室の同僚が準備してくれ、合格の知らせの後にはDeanがシャンパンを振る舞ってくれます。
私は日本から持ってきた八ツ橋とキットカットもテーブルに並べて置きました。



当日は同じ研究所の同僚やクラスメイトなど30人くらいが来てくれました。
Defenseのプレゼンは、練習のおかげで良くできていたと思います(自画自賛)。発表時間も30分の制限の中28分とちょうど良かったですし、聴衆の反応を見ながら内容を調整することもできました。質疑では、なにを聞かれたかはメモしたのでよく覚えているのですが、どんな風に答えたのかはさっぱり覚えていません。



今後は評価者からのコメントに沿って論文の修正をしますが、主に英語のグラマーや誤字に関する指摘ばかりでしたので、すぐ修正して片付けたいと思います。8月15日までに提出すれば10月に学位記が日本に発送されます。巨大な学位記のフレームもdefense後すぐにちゃっかり買っておきました。

明日朝の飛行機で日本に帰ります。時差ボケから治ることなく帰国となり、月曜日からはまた仕事です。

凉しい(朝晩は寒い)モントリオールから灼熱の日本に帰るのが心残りがありますが、日本で応援してくれていた家族がいるので帰ります。

2017年7月25日火曜日

This is the day!

いよいよこの日がやってきました。Defense当日。
予想通り、時差ボケと緊張で朝2:30くらいから起きてしまい、結局Defenseの準備をしています。

一昨日の夜は自分の指導教員がフロリダでの学会から帰宅したすぐ後に、彼女の家でみっちり3時間練習につきあってもらいました。そして昨日はまた研究室の同僚にもプレゼンを見てもらい、様々な指摘やアドバイスをもらいました。本当に最後まで良い同僚です。

モントリオールに金曜夜に到着し、それから30分のプレゼンを多分20回以上練習しています。パスするかどうかというよりも、これまでの4年間の苦行の成果をこれまでお世話になった人たちにしっかり発表することが大事だと思います。

プレゼンの開始は9:00AM。そろそろ朝ごはんを食べて、早めに会場に入って準備したいと思います。今日は他の学部に所属していた友人たちも応援に来てくれます。発表もそうですが、どんなディスカッションや質疑になるか楽しみです!

では行ってきます。

2017年7月18日火曜日

Oral defenseの準備

こんにちは。

Oral defenseの当日である7月25日が近づいています。

この4年間、いろいろな学生のPhD Oral defenseを見てきました。
「いつかはこの場に自分も立つことになるのかな...」と他人事のように感じてきましたが、遂に自分が発表できることにまず感慨を覚えます。

それと同時に、多くの学生がDefenseで泣きそうになりながら発表しているのも見てきました。当日は30分のプレゼンの後、2時間半にわたる質疑があります。まず発表でボロボロになってしまっている学生、また質疑でうまく答えられない学生もいました。もちろん、ほぼ完ぺきなDefenseをやってのける学生も多くいました。

この4年間で感じたのは、母国語ではない言語でのプレゼンに限らず、どのような内容でもプレゼンの質は練習量に大きく依存するということです。準備がよくできた際には聞き手の反応を見ながら進めることができますし、逆に準備不足の際には話すことに夢中で全く応用がききません。

カナダの大学院のプレゼンの授業で受けたアドバイスも、最終的には"Practice, practice, and practice".とのことです。準備をすることは、なによりも発表前の不安感を払拭するいい方法です。どんな質問が来るのだろう...と心配だらけですが、少なくともプレゼンは練習次第で上手くできるので、やれるだけの準備をして臨もうと思います。

Defenseが終わったときの気持ちってどんな感じなのか、想像もできません。。

2017年7月13日木曜日

Oral defense(論文審査会)の日程決定!

こんにちは。大変ご無沙汰しております。

3月に日本に帰国して以降、非常に忙しい時間を過ごしています。
日本に帰国後1週間で私立大学の採用面接があり、4月からはその大学の理学療法学科で助手のポジションで働かせていただいています。

日本での新生活と博士論文提出の2つの課題をどうにかクリアし、5月に論文を提出することができました。論文審査は7月25日です。そのために7月21日にモントリオールへ発ち、1週間滞在します。その間に発表して、論文の最終提出もできれば済ませたいものです。

論文審査は、30分間のプレゼンの後、2時間30分の質疑応答があります。まず、この博士課程での4本の論文をわずか30分という時間に収めるのが大変です。あと、最近日本語ばかり話しているので、英語が以前ほどスムーズに出てこないことがあり、緊張も相まっておそらく本番のプレゼンではアドリブはほとんど効かないでしょう。なので練習がプレゼンのパフォーマンスに直結することは間違いないです。

そして質疑応答。"Defense"と呼ばれるように、非常に厳しい質問が飛び交うことが予想されます。それにしっかり答え、自分の論文を守り抜くことが発表での使命です。ある大学ではDefenseする学生が本当に盾を持っていく習慣があるとか。おそらく2時間30分の質疑が終わるころには満身創痍で立つのもやっとなのではないでしょうか。。。

今の自分の状況を考えると、日本で助手というポジションでも何でも、きちんとした大学で教員として勤務できていることにまず感謝です。そして、就職後半年も経たない者に快くモントリオールに1週間行くことを許してくれる職場の環境自体、日本の就労環境からすれば奇跡に近いのではないでしょうか。せっかくいただいたこの機会ですので、全力投球で準備して、やれるだけやってきます。

ちなみに、今回のモントリオールへの旅は妻と子どもは一緒ではありません。日本への帰国の際には4か月の娘を機内であやしながら17時間のフライトをどうにか生き延びましたが、ディフェンス前にそれは無茶だということで今回は一人旅です。

2017年2月25日土曜日

帰国まであと1週間

こんにちは。
モントリオールはここ数日最高気温がプラスで、とても暖かいです。
今年は結局、昨年以上の暖冬になっているようです。といってもまだ油断大敵。この後も気温はジェットコースターのように上下を繰り返し、徐々に気温が上がっていきます。この時期が一番みな体調を崩しやすいんですよね。。

さて、日本への帰国まであと1週間となりました。最近は送別会を開いてもらうことが多く、こちらでの生活に名残惜しさがあるのも事実です。

論文は・・・怒涛のペース(思ったよりは進んでいないですが・・・)で執筆中で、3本目を先週投稿し、最後の4本目の仕上げにとりかかっています。4本目は投稿予定(to be submitted)という形で博士論文に載せる予定でしたので、投稿済みの論文に比べるとプレッシャーは少ないですが、それでもできれば投稿して博士論文に載せたいので今はブラシュアップしているところです。

そして、4本目の論文に並行して博士論文の論文考証と全体の考察を執筆中です。論文考証は全部で5章あるうちの4章は終わらせました。考察は4章中の1章が終わったところです。考察はもとからアイディアがあったため、意外と順調です。
最後には4本の各論文をつなげる序章(preface)を執筆。これがおそらく最難関です。このprefaceが博士論文全体のストーリーの流れを作るので、これは腰を据えてやる必要があります。

当初は博士論文すべてを帰国までに終わらせる予定でしたが、少なくとも帰国までにpreface以外(論文考証、考察、結論)はすべて終わらせる、というのが現実的なゴールとなりそうです。

帰国があんなに楽しみだったのに、今では帰国日が近づくのがおっかない、複雑な心境です!!でも、締め切りがあると人はこんなに文章が書けるのだなぁと改めて感心します 笑


(参照:http://www.phdcomics.com/comics.php?f=1915)

2017年2月1日水曜日

Star dancing

こんにちは。
今年はこれまでのところ暖冬傾向でしたが、ようやく冬らしい天気になってきました。
寒くなると空気が澄んで星が良く見えるようになります。

昨日、1月31日は月、火星、金星が接近して三角形を作る日だったようですね。
思わず写真を撮りました。



もう2月かぁ・・・という感じです。最近はもう時間に追われ、週末も関係なく論文執筆中です。
ランニングの走行距離も順調に伸びてきて、最近は2,3日に1度のペースでジムでトレッドミルで7-8km走っています。どうやら走行距離とストレスレベルは強い正の相関関係にあるようですね。。

さあ2月も頑張っていきましょう~

2017年1月24日火曜日

帰国決定

こんにちは。


実は、来年度4月から日本の大学への就職が決まり、日本への帰国が決まりました。

帰国日は3月5日。もうすぐです。
日本に帰る段階では博士論文を提出していませんが、今は論文もオンラインで提出することになっており、日本からの提出も可能です。
4月15日の締め切りに間に合うよう、いまは論文執筆に追われています。

博士論文は原著論文計4本(3本投稿済み、1本投稿予定)をもとにしたManuscript baseの論文となります。このManuscript basedの論文の場合、まずは全体のIntroductionと博士論文の目的と仮説を述べて、次に論文考証です。この論文考証は以前にComprehensive exam(博士候補試験)で書いた中でまだ論文にしていない部分も活用できます。

そして、博士論文全体のストーリーに沿って、各原著論文の前に1,2ページのPrefaceを加えます。その後に原著論文を載せます。それを4本文行った後、最後には全体の考察と結論を述べておしまいです。おそらくページ数としては1.5行スペースで180~230ページくらいの内容でしょうか。なるべくページ数の少ないスマートな内容にしたいものです。

現在は最後の3,4本目の論文の仕上げと、Introductionと論文考証を行っています。2月中旬に4本目を仕上げて、出発までには初めの下書きを終えたいところです。


本当はこの論文執筆を、もっとじっくりと時間をかけてやりたいのですが、今回は4月からの就職ということでやむを得ないです。。短期間でも3年半の博士留学がしっかりとした内容でまとまるように、今はパソコンとにらめっこするばかりです。しかし、焦れば焦るほど文章は進まないものです。。Comprehensive examの時の方が、計画的に落ち着いて取り組めていた感があります。
はやくあの時のモードに入れるよう、ジムで走りまくるのもアリかもしれませんね。。

2017年1月3日火曜日

モントリオール流雪かき


こんにちは。
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

モントリオールの街はすっかり雪に覆われていますが、除雪をしてくれるので車の運転や歩道を歩くのは支障がない・・と思いきや、雪が降ってから除雪まで意外と時間差があるので注意が必要です。今日はモントリオールの除雪作業について。以下、順を追っていきます。

1.道路の車が通るスペースと歩道
道路のうち、まず車が走るスペースと歩道は雪が降ってすぐに除雪されます。これはもう大型のブルドーザで行いますので、あっという間に終わります。しかし、雪を取り除くのではなく、あくまで雪を道の端に寄せる作業にすぎません。。したがって、大雪の直後は下の写真のようになります。
以前も取り上げましたが、モントリオールは路上駐車が一般的です。したがって、どけられた雪はそのまま駐車した車の横にたまっていきます。





車を路上駐車している人は冬は車を動かす前、まずは雪かきから始まります。時には完全に車が埋まってしまうこともあるので、あまり長期間運転しない人などでも定期的に雪かきする必要があります。こんなとき、屋内駐車場が欲しくなるんでしょうね。。



2.道に残った雪を取り除く作業
大きな通りから順次、道に残った雪を取り除く作業が行われます。でも、路肩に車が停められていると邪魔ですので、この作業が行われる前には下の図のような警告が張り出されます。


赤い方が臨時の駐車禁止の標識で、当日午前7:00から午後7:00まで駐車禁止となります。これはある日突然張り出されるので、旅行などで長期間車を路駐しておくのはかなりのリスクを伴うといえます。

そして、上記のような駐車禁止の12時間(すごい幅大きい・・・)の間に雪を取り除く作業が始まります。以下の動画は自分の家のすぐ横でこの作業が行われる様子です。

①まずは路肩に停めたままの車をレッカー移動の準備
②上記車の真後ろまで大型ブルドーザ(道路)と小型ブルドーザで雪を集める
③(1:05あたり)車をレッカー移動
④さらに大型ブルドーザ(道路)と小型ブルドーザで雪を集める
⑤(1:15あたり)人影が歩道に現れる。なにやら急いでいる。
⑥(1:25あたり)上記人影がレッカー車に近づき抗議。多分車の持ち主?
⑦その間も作業はつづき、レッカー車は去っていった。
⑧(2:20あたり)ブルドーザが反対車線を逆走したりしている。通行車両は右往左往している。




3.ダンプカーに雪を積んでおしまい


遠くから見ていると、非常によく連携が取れていて面白い作業ですが、毎年、作業に巻き込まれて歩行者が亡くなったり車が衝突するなどのニュースが流れます。この作業中は、基本的には交通整理は行われません。しかし、動画にもあるようにブルドーザはすごい勢いで道路を縦横無尽に作業します。なので、基本的に歩行者、通行車両は除雪作業をしているところには近づかないのが一番安全です。本当に危ないですので、多少遠回りでも回り道をしましょう。

ちなみに、同様の作業は秋の終わりに落ち葉が道に溢れるころにも行われますので、こちらも同様に注意しましょう。


モントリオールで雪や落葉は生活の一部です。雪や落ち葉に覆われた街並みも綺麗ですが、こうして掃除してくれる作業員がいて初めて快適に住むことができます。

30分から60分で作業は終わりますので、作業に従事していない人は事故に巻き込まれないよう、除雪や落ち葉掃除の作業中は迂回する、もしくは作業とは反対側の車線を通行するなどしましょう!!